熱処理(特殊・歪取り)
ボルトに命を吹き込む、それが熱処理です。
鋼は軟らかい状態の材料で冷間加工等により、その姿・形を精密なボルトへと変えていきます。しかし、その強さは軟らかい材料のままです。
そこで、熱処理という方法により強靭な性質を造り込みます。まず、焼入れ処理により硬く強い性質にしますが、そのままでは硬くても脆い為焼戻し処理を施します。
これらの工程を一連の自動熱処理で行なうことにより、硬くてしかも粘りのある強さを兼ね備えた強靭な高強度ボルトが誕生します。
調質&歪取り
シャフトなどの長尺物については、焼入れやその他加工工程においてどうしても歪みが発生してしまいます。
当社では、中実と中空両方の製品について歪取りの対応が可能です。
中実については、ロール矯正機にて1本あたり2~3秒の高速での歪取りをしています。
中空については、内外径の同軸度や内径の真円度確保の為に、全数自動で計測とプレス矯正の出来る専用の歪取り機を導入し、1本ずつ確実な測定、
矯正の作業を無人化しています。
中実と中空の両方で製造コストを抑えた対応が可能です。